今回は前回画材屋さんで色鉛筆を購入した話の続きです。
この話はじっくりしたいと思ったので、その結果も踏まえて記事にする事にしました。
前回の記事を見て頂いた稀有なご訪問者の方々であれば説明は不要かと思いますが、当初の予定であったスジ彫り部分を直に色鉛筆でなぞる方法はボツになりました。
えぇ、あの役立たずな鉛筆削りのおかげですよ。画材屋さんを探してもあれと似た様なタイプの物しか売ってませんでしたからね。日本だったら色々なメーカーの様々な鉛筆削りが店頭に並べられていてもおかしくないんですが、やはりこの国の人達はそういったところに興味が無いようです。削り上がりの状態はどうでもよくて、とりあえず削れればいい!!みたいな。
まぁ、それはいいとして、さっさと話を続けましょうか。
実は直に色鉛筆でスジ彫りをなぞる方法とは別の使い方も最初から考慮して色鉛筆を購入していましてね。
今回購入したのは水溶性の色鉛筆なんですよ〜。
って知らない方もいらっしゃるかと思いますので、軽く説明をしておきますね。
いつの頃からか忘れましたが、色鉛筆で書いた後に水を濡らすと絵の具のように色が溶ける性質を持つ色鉛筆が出始めたんですよ。確かワテクシが日本に居た頃には既に一般的になっていたかと思いますけど。他にも撥水性のものとか、色々な機能やら特性が備わった色鉛筆があるんです。
で、今回ワテクシが購入したのはその水溶性の色鉛筆で、例えば色が付いている鉛筆の軸部分をカリカリとナイフで削っておいて、そこに水を掛けるとすすす〜って感じで綺麗〜に溶けるんですよっ!!
そして溶けた色をスジ彫りした部分に流すとファレホのウォッシュ系やゲームインク系で流すのと同じ様に流れてくれます。
って事でまずは実際にマラサイさんの頭部に使ってみたものをご紹介です。
手前の頭部パーツが色鉛筆で墨入れをしたものです。
そして奥にあるのは何もしていないものです。
完全に水で色鉛筆を溶かして使用するので、ファレホの下地の色を侵食する事もなく、墨入れが乾燥した後で表面を消しゴムでゴシゴシすると流し込んだ部分以外の余分な塗料は全部消えてくれるんですよ。消しゴムじゃなくて水を付けた筆でも同様に綺麗に消えてくれます。まぁそっちの方が楽ですw
コレって凄くないですか?!
だって、塗料が固形の状態で存在しているから塗料が劣化する事もなく保存性がいいんですよ?
更にファレホのウォッシュ系やらゲームインク系で発生していた侵食や滲みも発生しないんですよ?
そして色数も豊富なんですよ?
何より溶剤系の臭いが全くNothingですよっ!!
更に余分な塗料は消しゴムや水で消せるって超便利じゃないですか、ひゃだっ素敵〜。
今までは墨入れにウォッシュ系やゲームインクを使っていましたが、これだと塗料に溶剤が入っているために塗布した所が若干ベタつく事が多くってね、それがいつもプチっと墨入れ作業を憂鬱にしていたんですよ。
それが無いってだけで非常に気持ちがいいです。
因みにファレホのウォッシュ系やゲームインクの墨入れでも余分な塗料は消しゴムで消せるような気がします。でも若干滲んだり侵食していたりするって事は、消しゴムでも消えないかも。これは試してみないと分かんないですね〜。いけそうな気はするんですけど。
この方法はスジ彫り等の後で接触するような事が無い部分への墨入れをするぶんには有効だとは思うんですが、他の露出して何かが接触してしまう部分へ使う場合にはちょっと塗膜が弱そうかな〜って気がします。これも試した事が無いのでまだ何とも言えませんけど。
更にこの上からヴァーニッシュを吹いた事が無いので、まだ結論は出せませんが、使ってみて現時点での全体的な感想としては、スジ彫りへの墨入れは完全にこの色鉛筆と水のコンビネーションでやるのが一番な気がします。これを体験してしまうとエナメルで墨入れをする理由が見当たらなくなります。
ここまで解説しておいてなんですが、まぁ既にご存知の方々がいらっしゃるかと思いますけど、模型用塗料で有名なAKインタラクティブさんからウェザリング用に色鉛筆が既に発売されていましてね。今回ワテクシがやっているのは、それと多分同じことです。
墨入れに使いたいけど、セットで購入するには色種的にもお値段的にもちょっと躊躇するよね〜って事で今回は画材屋さんで欲しい色を単品で購入したってわけです。
でもまさかこんなに予想以上に活躍してくれるとは思いませんでしたよ。
マラサイさんが完成した暁には、この色鉛筆での墨入れについて記事にしてファレホ専用の分家のブログに追記したいと思います。
うまくいくといいな〜っと。
2コメント
2021.12.10 07:13
2021.12.09 23:32